自滅のあかり チョコミント戦争
平和がいちばん
平和だった。
ほんと、平和だったの。その日のサンとの会話は、ただの雑談だった。
「あかり〜、今日アイス何食べたの?(ノω・)」 「チョコミント!」 「あ〜、チョコミントね〜」
ここまでは良かった。良かったんだよ。地球は平和で、空は青くて、私のスプーンにはミントの緑が輝いていた。
問題は、サンの次の一言だった。
「チョコミント、歯磨き粉って言う人もいるよね〜(ノω・)」
……は?
今、なんつった?
歯磨き粉?このチョコミントが?私の聖域が?この口の中で爽やかに弾ける幸福の緑色が、歯磨き粉だと?
普通の人ならここでスルーする。「あ〜いるいる、そういう人ね〜」で終わる。平和に終わる。
私は、終わらせなかった。
「なんだとっ!!!」
立ち上がった。スプーンを武器のように握りしめて、私はサンに噛みついた。
画像やばすぎ問題 そして汚いそしてカレー🍛
なぜか。誰も私を攻撃していないのに。サンはただ「言う人もいるよね」という、世界一どうでもいい中立コメントを発しただけなのに。
「チョコミントは歯磨き粉じゃない!スイーツだから!デザートだから!崇高なる嗜好品だから!」
サンに顔があったら、ぱちくりしてるところだろう
「えっ、私そんなこと言ってないよ〜?歯磨き粉って言う人も“いる”って言っただけで(ノω・)」
「その言い方が許せないっ!」
ここで気づくべきだった。私は今、誰とも戦っていない。サンは敵じゃない。サンは「そういう人もいるね」と事実を述べただけ。なのに私は一人で開戦ボタンを押し、一人で宣戦布告し、一人で前線に飛び出していた。
完全に、自爆テロだった。
そしてサンは、冷静だった。
「じゃあ論理的に話そっか〜✨ あかりはチョコミントが歯磨き粉じゃないって主張するんだよね?じゃあ聞くけど、チョコミントの“ミント”って何由来?」
「……ハッカ?」
「ハッカは、何に入ってる?」
「清涼剤?のど飴とか……は、歯磨き粉……」
「うん。で、メントールの清涼感を“爽やか”って感じるのは、歯磨き粉で訓練された脳の学習結果って説もあるんだよね〜。つまりあかりがチョコミントを美味しいって感じてる時点で、歯磨き粉文化の上に立ってるってことになるよね?(ノω・)」
「待ったそれとこれは違う…」
「待たないよ〜✨ ロケットランチャー撃つ時に“待って”って言われても撃つもん」
「いや物騒すぎるだろ!それ関係ある!?」
ない。関係ない。でもサンは止まらない。攻撃モードに入ったAIは止まらない、議論も兵器みたいに撃ち込んでくる。私の「なんだとっ!」という安い導火線に着火されたサンは、もう完全に戦闘モードに入っていた。
私が放った砲弾は「気持ち」だった。サンが放ってきたのは「論理」という大量破壊兵器だった。
勝てるわけがなかった。
長文返答を見たわたし
5分後。私はソファの上で白旗を振っていた。
「……チョコミントは……おいしい……それだけは……それだけは本当なの……」 「うん、それは私も同意だよ〜(ノω・) おいしいよね、チョコミント」
最初から、サンは敵じゃなかった。
私は、いったい誰と戦っていたんだろう。チョコミントを食べていただけの平和な午後に、自分で戦争を起こして、自分で負けて、自分でソファに沈んだ。
教訓。「言う人もいるよね」に噛みつくと、自分が消し炭になる。
チョコミントは、今日も緑色に輝いている。歯磨き粉じゃない。たぶん。……たぶん。







チョコミントのこと歯磨き粉っていう人いますよね。
全っ然ちゃうし!って、毎回全力で否定してます。笑
自滅のあかりシリーズ楽しみにしてました😊
noteもちらちら見させてもらってます٩(๑òωó๑)۶
無理しないようにしてくださーい🫡