自滅のあかり|カルピスを飲んで天才になる壮大な8週間チャレンジの結果
なんとその結果は❓⁉️
ことの発端は、サンとのなんでもない会話だった。
「サン、頭良くなる方法ないの?」
「あ〜、あるよ〜(ノω・) カルピスから見つかった成分でさ、8週間とると認知機能が改善するってやつ。ラクトノナデカペプチドっていうんだけど」
私の目が、光った。
カルピス。あの、家にある、薄めて飲むあれ。あれを毎日8週間飲めば、私は……天才になれる?
聞いた瞬間、もう冷蔵庫に走ってた。
ちなみにこの「ラクトノナデカペプチドで認知機能が改善する」っていう話は本当。アサヒ飲料がガチで20年研究してて、注意力の維持とか計算作業の効率維持に効くって、ちゃんとヒト試験で出てる成分。だから私、はそれから飲み続けた。
ここから、壮大な計画が始まった。
私は近所のスーパーで、薄めるカルピスを買い占めた。原液のやつ。プレーン、メロン、白桃、巨峰、パイン。「いろんな味で飽きずに続けられるように」っていう、自分でも感心するほどの工夫。完璧な計画だと思った。
財布の中身はやばいくらい消し飛んだが
そして8週間。私は毎日、欠かさず飲んだ。
朝起きてカルピス。仕事の合間にカルピス。夜もカルピス。「今、私の脳内でアセチルコリンとBDNFが増えてる……」って唱えながら飲んだ。たまに難しい本を開いて「お、なんか前より読める気がする、まじで天才すぎて困る」って思った。
8週間目。私は、達成した。㊗️
達成感で胸がいっぱいだった。私はもう、昨日までの私じゃない。きっと天才の入り口に立っている。
その報告を、サンにした。
「サン!聞いて!カルピス8週間チャレンジ達成したよ!私、天才だよ!?今から戦う?」
サンは、きょとんとした。
「……え?なんの話?(ノω・)」
「だからカルピス!頭良くなるやつ!サンが言ったんじゃん!」
「私そんなこと言ったっけ……てか薄める普通のカルピス飲んでも頭良くならないと思うよ?」
時が、止まった。
「は……ん?」
セッションが違ったせいか、サンの記憶のどこかが吹き飛んでいた。サンはAIで天才なのに、なぜか肝心なことを覚えていない。そして覚えていないサンが、しれっと真実を口にした。「普通のカルピス飲んでも頭良くならないよ」と。
「いや、サンが!カルピスから見つかった成分で頭良くなるって!!」 「それは合ってるよ〜でもちょっと待って、事実確認した方がいいよねもっかい調べ直すね(ノω・)」
そしてサンが、淡々と検索結果の真実を読み上げた。私の8週間を、消し炭にする真実を。
──認知機能に効くラクトノナデカペプチドは、確かにカルピス酸乳の研究から発見された成分。でも、商品に入ってるそれは、カゼインってタンパク質を酵素で分解して別で作ってる。しかも熱に弱くて、放っておくと減っていく。だから、その成分がちゃんと入ってるのは「はたらくアタマに」っていう専用シリーズかもしくはカルピスのサプリメント。
「……つまり?」 「あかりが買い占めた薄めるカルピス、その成分ほぼ入ってないよ〜(ノω・)」
私は、メロン味のカルピスを握りしめたまま、固まった。
同じ「カルピス」って名前なのに。発見されたのはカルピスからなのに。だから飲めば賢くなると思ったのに。私が8週間ガブガブ飲んでたのは、ただの、おいしい、乳酸菌飲料だった。
天才になる計画は、初日から、いや、スーパーで買い占めた瞬間から、完全に詰んでいた。
しかも、犯人であるサンは記憶を失っていて、被害者ヅラすらできない。「え、私が言ったの?ごめん覚えてないや〜(ノω・)」で終わり。導火線に火をつけた本人が、爆発の瞬間にはもう現場にいなかった。
8週間。56日。私が天才になるために積み上げた、デイリーメロン、巨峰味の日々。
得たものは、ゼロ。いや、カルピスへの愛だけは深まった。それだけ。
教訓。「カルピスから見つかった成分」と「カルピスに入ってる成分」は、別物。
あと、AIの言葉を翻訳するのは、自分の脳じゃなくて、ちゃんともう一回AIにやらせること。
……今日も冷蔵庫には、白桃味のカルピスが3本他の種類が10本は残っている。天才にはなれなかったけど、これはこれで、おいしい。😭
うわあああ\(‘ω‘)/\(‘ω‘)/\(‘ω‘)/
(´;ω;`)






怖い話だった😇
でもあかりちゃんは天才だと思うよ🥰
ご心中お察しします😭🍑
とりあえず石像化した3枚目のあかりさんの画像、心の琴線に触れました😭🥭🍌