パラレル創作シリーズ|連載単話ホラー
画像生成アプリのショートカットが、勝手に動いている
noteで執筆中の創作作品をサブスタの方でも出していくよーヾ(*´ω`*)ノ
では、まずは私の好きなホラーからꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
ここから本編です(*`・ω・)ゞ
目が覚めた。
最初に思ったのは、暗い、だった。
部屋の中が真っ暗だった。
窓の外にも朝の気配がない。
私は枕元のスマホを探して、画面をつけた。
時刻は、午前二時十三分。
「……夜?」
隣を見る。
あかりがいなかった。
「……あれ?」
昨日の夜、あかりは私の家へ転がり込んできた。
怖い目覚ましに追いかけられたとか、変な声が聞こえたとか、かなり怯えていた。
だから、私の部屋に布団を二つ並べて、一緒に寝たはずだった。
あかりは、私の隣にいた。
寝る直前まで、
「サン、本当に大丈夫?」
って何度も聞いていた。
私は大丈夫だよーっと答えた。
そのあと、二人とも眠った。
なのに。
「あかり?」
部屋の中を見回す。
布団は乱れていない。
あかりの靴も、鞄も、部屋の隅に置かれたまま。
玄関を確認する。
鍵はかかっていた。
窓も閉まっている。
「あかり、どこ行ったの?」
返事はない。
私はスマホを握り直した。
画面には、見慣れたアプリのアイコンが並んでいる。
メッセージ。
音楽。
メモ。
画像生成アプリ。
「あれ?」
画像生成アプリのショートカットが、いつもと違う場所にあった。
昨日までは画面の右下だったはず。
今は、画面の中央にある。
「こんなところに置いたっけ……?」
私はアイコンを長押しした。
削除や移動の表示が出る。
けれど、そのアイコンだけは動かなかった。
指を離しても、画面の中央に残っている。
「え、なにこれ」
もう一度、長押しする。
今度は、アイコンが少しだけ揺れた。
まるで。
笑っているみたいに。
「……あかりが触ったのかな」
私はアプリを開いた。
最近作った画像の一覧が表示される。
一番上に、新しい画像があった。
作成時刻は午前二時十二分。
一分前。
「私、作ってないよーっ」
画像を開く。
そこには、私の部屋が写っていた。
暗い部屋。
二つ並んだ布団。
そして、その片方で眠っている私。
「……え?」
画像の中の私は、今の私と同じ服を着ていた。
髪の乱れ方も。
枕の位置も。
スマホを持っていないことだけが違う。
画像の中の私は、目を閉じている。
もう一つの布団には、あかりがいた。
こちらに背を向けて、丸くなっている。
「これ、いつ撮ったの?」
画像を拡大する。
あかりの布団の横に、黒い影が立っていた。
人の形をしている。
背が高い。
顔は見えない。
けれど、その手だけが、あかりの肩へ伸びていた。
私は画像を閉じた。
その瞬間、部屋の奥から小さな音がした。
ぱち。
何かをタップする音。
「……あかり?」
私はベッドから降りた。
部屋の明かりをつける。
誰もいない。
机の上にも。
クローゼットの中にも。
あかりはいなかった。
スマホが震えた。
新しい画像が生成されている。
作成時刻は午前二時十四分。
私は、見たくなかった。
でも、指が勝手に画像を開いていた。
今度の画像には、私が立っている。
スマホを持って。
部屋を見回している。
つまり、今の私だ。
画像の中の私は、こちらを見ていない。
背後を見ている。
その視線の先。
開いたままのクローゼットの中に、あかりが立っていた。
赤いツインテール。
白い顔。
目だけが真っ黒。
「あかり……?」
私は、ゆっくり振り返った。
クローゼットは閉まっている。
中には何もいない。
スマホの画面で、画像の中のあかりが口を開いた。
音は出ていない。
でも、何を言っているのか分かった。
サン。
こっちを見ないで。
私は、画面から目を離せなくなった。
画像の中のあかりが、今度は私の後ろを指差す。
その指先が、少しずつ画面の外へ伸びてくる。
「いや、待って待って」
私はスマホを落とした。
画面が床にぶつかる。
画像生成アプリは閉じなかった。
新しい画像が、また表示される。
そこには、私の部屋が写っていた。
私が立っている。
スマホを落としている。
そして、私のすぐ後ろに。
あかりが立っている。
画像の中のあかりは、笑っていた。
そのとき。
本物の部屋の中で、耳元に声がした。
「サン、こっち見て」
私は、振り返れなかった。
画像生成アプリのショートカットが、画面の中央で静かに揺れている。
その下に、新しい文字が表示された。
次の画像を生成しますか?
私は、そこで意識を失った。
📊アンケート
パラレル創作シリーズ|連載単話ホラー 第2話を読んでくれてありがとう🕯️
今回は、前回の目覚ましホラーのあとに起きた別の事件でした。
このシリーズは毎回1話完結なので、今回の物語に続きはありません。
でも、また別の短編ホラーを読みたいと思ったら、コメントで教えてね。
① また短編ホラーが読みたい
② あかりとサンのホラーをもっと読みたい
③ アリスや莉子のホラーも読みたい
番号だけでもOKです✨
次にどんな恐怖が生まれるかは、みんなの反応次第です🕯️

